年末とは 思えないくらい
暖かくて
穏やかな日
忙しい 家事の合間に
庭に 出て
山の連なりを 眺めると
ほっとする 時間が 戻ってくる
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夕方
買い物帰りには
働き者の おじさんが 何かしら 畑仕事をしていた 道を 通る
2,3年前に
働き者の おじさんは 亡くなり
代わりに
働き者の おばさんの 姿を よく見るようになった
同じように
通るたびに この 栗の木のそばの 畑で
少し 腰の曲がった 小さな身体を 動かしていた
きょうは
その 姿を 見ることはなかったけれど
きっと
暮れの 家事を
こまごまと していたに 違いない
今年も
残りわずか
この
栗の木が
また
葉を茂らせて 元気になる頃
働き者の おばさんも
畑仕事に 精を出しているのだろうと 思いながら
家路を 急いだ